2025年1月9日 9:00 am

相続手続きは遺された方にとってはとても負担となる手続きです。まず手続に不慣れな点、聞き慣れない専門用語が多い点、相続人の間で争いが起こった場合、かなりの時間と労力がかかるという精神的な負担などが挙げられます。

自分が亡くなった場合に遺された家族に負担をかけない為にも、身の回りの整理をすること、すなわち生前対策が必要です。

 

わたしが金融機関に勤めていた時に、60代前半のお客様から「今終活を始めたところなんだよね。色々な金融機関に口座があると、いざとなった時に遺された家族が困ってしまうから整理しようと思っているんだよ。」だとか、「ネット通帳(紙の通帳をデジタルで管理できるサービス)だと、自分の身に万が一の事が起こった場合、口座があることが分からないといけないから、紙の通帳に戻しておきたい。」などとおっしゃるお客様が結構いらっしゃいました。その時は「終活だなんて、まだまだお早いですよ。」と受け答えしていました(本心でそう答えていました)が、今の仕事に携わるようになって、「自分が身体も頭も元気なうちに始めた方が良いよなあ。」と思うようになりました。

 

『終活』とは、人生の終わりのための様々な準備や活動のことです。還暦を過ぎ、子が巣立ち、退職して仕事がなくなると生活のリズムが変わり、時間的に余裕ができます。そこで、もう一度自分を見つめ直し、人生の意味を考え、セカンドライフを充実させようという意味で『終活』がはじまるようです。ですから、60代前半のお客様が多いのですね。

 

 

生前にまずやっておくべきこと。

 

第一は遺産整理だと私は思います。遺された家族にとっては、大事なものとそうでないものの判断がつかないため、どう処理していいのか困ります。また、遺品整理には時間もお金もかかり大変です。生前のうちに、不要なものを捨て、身の回りのものを整理しておくことで、家族の負担を軽くすることができます。私はまだ40代ではありますが、断捨離をはじめました。

 

第二は相続の仕組みを知ること。いざ相続と言っても、その仕組みを知らなければ、何をどうしていいのか困りますよね。誰にどのようにして遺産が受け継がれるのか、相続税や手続きなど、相続の仕組みについてしっかりと理解することが必要です。

 

当事務所では、お客様と一緒に考え、終活にまつわる様々なお悩みを解決するお手伝いをします。また、遺言書の作成業務も行っておりますので、遺言書作成や相続登記に関して気になる点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

豊田市で司法書士をお探しなら

司法書士スパークル総合法務事務所へどうぞ

 

スタッフ 倉橋