
先日、当所のブログで、株式会社の機関についてご案内させていただきました。
今回は、機関の1つである株主総会とはどんなものか、概要・おおまかな流れなどについてご案内いたします。
株主総会とは
株主総会とは、株式会社の所有者的立場である株主によって構成される、株式会社の最高意思決定機関です。会社の株主が集まり、その会社の方針などを決定します。
株主総会を開く目的は、会社の方針など重要事項を株主の総意によって決定することにあります。
株主総会の流れの例
株主総会は原則、次のような流れで行われます。
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株主総会の招集を決定する
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株主に、株主総会の招集の通知を送付する
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株主総会を開催する
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株主総会が終わり、事務処理を行う
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株主総会の種類
株主総会は開催する時期により、次の2つに分かれます。
①定時株主総会
会社で定めた各事業年度の終了後、一定の時期に開催するものです。
主に、取締役の事業報告や計算書類の承認などを行います。
②臨時株主総会
特に定まった日時がなく、必要に応じて、特定の決議事項について承認を得るために開催されます。
発行する株式の種類を定めている場合
株式会社では、あらかじめ定款で定めることにより、内容が異なる株式を発行することができます。内容が異なる種類の株式を種類株式といい、発行している株式会社を種類株式発行会社といいます。
種類株主総会
種類株式発行会社において、ある種類株式を保有する株主(種類株主)の総会を種類株主総会といいます。
種類株主総会では、会社法で規定されている事項・定款で定めている事項について決議ができるとされています。
例えば、株式会社において、ある種類の種類株主に損害を与えるおそれのある変更などを行う場合は、原則、その種類株主による種類株主総会の開催及び可決が必要となります。
以上、株主総会について概要をご案内させていただきました。
株主総会についても、法令による規定が大変多くございますので、それぞれ分けてご案内できればと思っています。
気になることやご不明点等があればお気軽にご相談ください。
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スタッフ 藤川