こんにちは。
皆さん、「民法」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
言葉は聞いたことがあるけれど、どんなことが定められているのか、実際に六法を手に取り読んだことがある人は
ほとんどいないのではないでしょうか。
そこで今回、数多のご要望にお応えし、新たに民法を学ぶシリーズを勝手にスタートすることにしました。
パチパチパチ!(^^)!
民法とは、簡単に言うと私たちの日常生活の中で起こるトラブルや取引、家族や財産に関するルールを定めた法律です。
民法の基本的な役割
民法は、国民同士の関係を公平に保つための「ルールブック」のようなものです。刑法が「犯罪と罰」を扱うのに対して、民法は人と人の間の権利・義務を定めています。
たとえば:
結婚や離婚、相続の問題
お金を貸したのに返してもらえない
隣の家との土地の境界でもめている
ものを売った・買った・壊した
こうしたトラブルのとき、民法が「どうするべきか」を示してくれます。
民法の主な内容(5つの分野)
日本の民法は、大きく5つの分野に分かれています。
総則
→ 契約や権利義務の基本的なルール。
物権
→ もの(財産)に関する権利。所有権、借地権、抵当権など。
債権
→ お金の貸し借り、売買契約、請負契約など「約束・取引」に関するルール。
親族
→ 結婚、離婚、親子、養子など「家族」に関するルール。
相続
→ 人が亡くなったときに財産をどう分けるか、遺言など。
民法の目的
民法の目的は、「個人の尊厳と財産の保護」を大切にしながら、社会の公正な秩序を保つことです。
つまり、「みんなが安心して暮らし、取引できる社会」を作るための法律です。
民法を学ぶ
民法を学ぶことは、「人と人との関わり方」や「社会のルール」を深く理解することです。
私たちは毎日、知らず知らずのうちに民法の世界の中で生きています。
たとえば、買い物をするとき、友人にお金を貸すとき、家族と暮らすときなど。
これらすべての行為の背後には、民法が定めた「約束」や「権利」「責任」の考え方があります。
民法は“生きた法律”
時代とともに社会のあり方が変わると、民法も少しずつ姿を変えます。
たとえば、2020年には120年ぶりの大改正が行われ、
相続や契約のルールが現代の生活に合うように見直されました。
つまり、民法を学ぶことは、「過去から未来へと続く社会の知恵を学ぶこと」でもあるのです。
民法の勉強の魅力
民法の勉強の魅力は、単に条文を覚えることではなく、人間の生き方や社会の仕組みを深く理解できることにあります。
民法は、誰かが困ったときに「どう助けるべきか」、誰かが不公平を感じたときに「どう分かち合うべきか」を教えてくれる法律です。
つまり、民法を学ぶことは「人を思いやる力」と「正しく判断する力」を育てることなのです。
また、民法の知識は私たちの生活のあらゆる場面で役立ちます。
契約、家族、相続、財産――どれも日常と切り離せないテーマばかり。
学んだことが自分の人生を守り、他人との信頼を築く支えになります。
そして何より、民法を学ぶことは、
「社会とは何か」「正義とは何か」という問いに向き合う知的な旅でもあります。
法の言葉を通して、人の思いやりや責任、自由の本質に触れられる。
そこに、民法を学ぶ最大の魅力があるのです。
司法書士試験の受験生でもある私、上村と共に
民法の扉を開いてみませんか?
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スタッフ 上村