以前、生命保険を活用した相続対策についてお話させて頂きました。
その際のブログがこちらです。
今回は、家族が亡くなり、相続の手続きを進める中で、
「どこの生命保険会社に加入していたか分からない」
「もしかしたらネットの保険会社に加入していたかもしれない」
といった場合に利用できる生命保険契約照会制度をご紹介します。
「生命保険契約照会制度」とは
亡くなった人が、
どの生命保険会社と契約していたか分からない場合、
生命保険協会を通じて加盟する生命保険会社に対し、
契約者・被保険者になっている生命保険契約がないかを
一括して確認できる制度です。
最近利用する人が増えているネット保険も対象となります。
注意点
①生命保険協会の制度だけでは、共済などの保証は確認できません
外資系保険会社は照会の対象になりますが、
都道府県民共済、こくみん共済、COOP共済、JA共済、全労災などは対象外です。
②照会結果で分かるのは契約の有無と契約先の生命保険会社名のみ
この制度で確認できるのは、生命保険契約の有無と、その契約を取り扱っている生命保険会社名です。
具体的な保障内容や保険金額などについては、契約が確認された生命保険会社へ直接問い合わせる必要があります。
③調査対象とならない契約もある
亡くなった方については、死亡日を基準として、少なくとも死亡日の3年前までの契約が調査対象となります。
ただし、死亡保険金がすでに支払われた契約や、解約済み・失効済みの契約、
財形保険・財形年金保険、支払いが開始した年金保険、保険金等が据置きとなっている保険などは対象外です。
※失効済み契約とは、保険料の未払いなどにより、一定期間を経過した後に保険契約の効力が失われた状態をいいます。
口座残高不足で保険料が引き落とされず、そのまま猶予期間を過ぎた場合などです。
解約とは異なり、一定の条件を満たせば契約を復活できる場合もあります。
④誰でも自由に調べられない
亡くなった方の生命保険を調べるのは、
法定相続人・遺言執行者など生命保険協会が定める要件を満たす方に限られます。
⑤利用料金がかかる
利用料は、調査対象となる方1名につき、
WEB申請:6,000円
書面申請: 7,000円です。
生命保険をもれなく探す方法
生命保険契約照会制度は便利な制度ですが、この制度だけですべての保険を確認できるわけではありません。
次のような方法も併せて確認するとよいでしょう。
①生命保険協会の「生命保険契約照会制度」を利用する
生命保険協会に加盟している生命保険会社について、一括して契約の有無を照会できます。
②共済は別途確認する
生命保険協会の制度では共済を確認できないため、加入していた可能性があれば、各共済へ個別に問い合わせます。
③銀行口座・クレジットカードの履歴を確認する
通帳やネット銀行の取引履歴から、「〇〇生命」「〇〇保険」「共済」などへの保険料の引落しがないか確認します。
クレジットカード払いの場合もあるため、カードの利用明細も確認してみましょう。
④メール・スマホ・パソコンを確認する
ネット保険では紙の保険証券がない場合があります。
メールで「保険」「生命保険」「ご契約」「保険料」などキーワードを検索すると、
契約に関するメールが見つかることがあります。
⑤郵便物・確定申告等の書類を確認する
特に確認したいのが「生命保険料控除証明書」です。
年末調整や確定申告で生命保険料控除を受けていた場合、控除証明書や申告資料から保険会社が分かることがあります。
⑥勤務先関係の保険も確認する
・勤務先の団体生命保険、団体定期保険、福利厚生制度などがある場合があります。退職後も継続していた契約がないかも確認します。
契約が見つかったら
照会によって契約の存在が確認できたら、
該当する生命保険会社に連絡して、契約内容の確認や死亡保険金の請求手続きを行います。
相続手続きでは、預貯金・不動産を探すだけではなく
「亡くなった方に生命保険がなかったか」という点も、
確認項目の一つとして覚えておくとよいでしょう。
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スタッフ 髙原